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このギターが1本あれば他は何もいらない。

いつかは欲しい、弾いてみたい、愛でてみたい(笑)そんなギター、皆さんの心に1本や2本あるのではないでしょうか。

ミントコンディションの50年代ギブソンL-5Cやモンテのノンカッタウェイギター、ベネデットの25thなど、私にも憧れ続けているギターがいくつかあります。


Robert Benedetto ”Making an Archtop Guitar” Limelite Press p.226.p.228

その中でも「ベネデット25周年記念モデル#29193」は私の中でも別格で、買う、買わないという存在ではなく、本で眺めるギターとして長年焦がれておりました。

え!ウソ!?と声に出しました。

ある日の昼下がり、何気なしにネットサーフィンをしていた時、それは眼前に現れました。

#29193 BENEDETTO 25th ANNIVERSARY  FOR SALE

飛び上がりました。本当に。
ビーチフラッグスかってぐらい。

そのギターを売り出しているのは、アメリカの有名店Elderly instruments(エルダリー)で、このエルダリーは過去にもIl FIORENTINOやベネデットヴァイオリンが出ていた事もあったので、何気にマークを続けていたのですが、まさかです。

お世話になっているギター屋さんに連絡し、すぐにギターの値引きも含めた交渉に入って貰いました。

期待と不安

さて、この#29193、ウッドマテリアルはクレモナ以上のものが使われている特別仕様で、1993年のクレモナ価格を基準に出してくるのか、それともギルド前の最終価格で盛ってくるのか、それとも特別仕様ということでとんでもない金額が提示されるのか.....返事が来るまで落ち着きませんでした。

下限はクレモナの1992年6月からの価格である$15,000、上限は$60,000プラスα、とかなりの幅があり、どちらにしても、まず自分では買えない金額だろうと諦め半分ではありましたが.....

にわかには信じがたい話

一日二日で返事があり、解像度の高い10数枚の写真と共に価格の提示がありました。

いつも本で見ていたベネデット25th、焦がれ続けていたこのギターは現実に存在するギターなんだと、画像の数々を見て改めて理解しました。笑

そして金額は$15,000 !!!!!

まさかの金額に目を疑いましたが、すぐ様頭の中は金策のことで一杯に。

それと同時に、ついにマック保田氏と同じ「欲しいギターがない事が悩み」という境地に自分も達する事ができるのか、と。

急転直下

その日からの私は、ホント浮かれまくっていました。笑

しかし、次のメールで送料含めた総額が提示される筈だったのですが、実際送られてきたメールの内容は、前回の価格は担当外スタッフが間違えて伝えたという恐ろしすぎるもので........

.....続きは見たくないなぁ....

..........

ほんまは$75,000やで。

このギターはスミソニアン博物館から戻ってきたばかりのもので〜、と文章が続いていた気がしましたが、虚しくてあまり覚えていません。
でも、再提示されたこの金額を見た時、そりゃそうだわ、と凄く冷静だったのはよく覚えています。

$75,000、迷わなくても済む、潔い価格です。

期待させて落とす系のドッキリだったら超大成功だったのでしょう。
それぐらい盛大な糠喜びをさせてもらいました。

憧れは憧れとして

残念ながらあの時私はマックおじさんの境地に至る事ができませんでした。笑
そして今以て尚、焦がれ続けるアーチトップギターはあの時と変わらず、私の心の同じポジションにあります。
一瞬手が届きそうになった事で、その憧れは少し生々しいものとなりましたが、そんな思い出が加わり、その輝きはより強いものに。

#29193 Benedetto 25th Anniversary 今はどこでどうしているのでしょう。

できればもう見つけたくありません。笑

 

でも探してしまう.....

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