「呪いのハードケース」の御祓(脱臭)作業中、時間がありましたので弦交換やら色々やりました。
現在ハードケース内では脱臭作業が粛々と行われています。
その時の記事はこちら
その時間を利用して、イマイチ煮え切らなかったモイスキーパーの乾燥とSize2の弦交換やらを済ます事にしました。
子供が帰ってくるまでの2時間で。
モイスキーパーを乾かす
今年、除湿機を買い足しました。
スッカスカの木造住宅の為、毎年この時期は湿気との戦いです。
しかし今回導入したナカトミの除湿機、これがパワフルな事!
「弱」にしても風速が強く、2段重ねにして押さえておかないと飛ばされるため、靴下やらを乾かす器具を使う事にしました。
溢れ出る湿気に全く負けません。
今回はナカトミ DM-10のパワーを使ってモイスキーパーを乾かしてみます。
Size2の弦を最初に張られていたマーティンのライトゲージからコンパウンド弦に交換します。
はてな
一言で言いますと「巻き弦の芯線にシルクが使われている弦の事です」
コンパウンド弦の特徴
- 柔らかい。つまりテンションが低い。
- アタックが優しくメロウなサウンド。
- 耐久度は一般的なブロンズ弦よりも低い。
Size2にコンパウンド弦を組み合わせ、19世紀の鉄弦サウンドに想いを馳せようと、そういう目論見です。
小さいギターは嵩張らないので弦の交換も楽です。
ペーパー1枚でトップの大部分をマスクできました。
弦を外したので、恒例のフレットバター塗布かと思いきや、今回はFeed-N-Waxを使います。
ギターを弾く前は必ず手洗いをしますので、あまり汚れていませ、、、ではなく、サイレントギター導入以降、Size2を触る時間が激減した為、あまり汚れていません。
ブリッジが固定されているギターの弦交換は気持ち良いですね。
弦に邪魔される事なく毎回ボディトップや指板を拭く事ができます。
アーチトップはブリッジがずれるので、弦を全て外して交換する様な事はしません。そんなズボラは私だけでしょうかね。
ブリッジにも塗りました。
この様な綺麗な状態を見ますと、やっぱりたまにはアーチトップのブリッジも綺麗にしてやらないといけないという気になります。
辻四郎 Gem-Bは日焼けがあってブリッジの位置が分かり易くて良いのですが.....。
こんな感じで。
6弦、5弦と張り進めて行くのですが、エレキの弦の銀色とも違うこの感じ、何か覚えがあるのです。
コンパウンド弦なんて張った記憶が無いのですが。
と思って遠目にギターを見た時、ハッとしました。
12Fジョイント、そして小ぶりのボディサイズという事が手伝い、昔クラシックギターを習っていた時の記憶が蘇りました。
そうです。クラシックギターでコンパウンド弦を試した事があったのです。(もちろんクラシックギター用ですよ)
そしてすぐに黒ずんできた苦い思い出も。笑
このところ弦交換の頻度が増してきて慣れたからでしょうか、この作業が苦じゃなくなってきました。張り替えもあっという間です。
ポロポロと弾いてみましたが、なる程、ライトゲージから張り替えると格段にテンションが弱いですね。
結果、4弦、3弦でビビる所がでてきました。この先もコンパウンド弦を使い続けるのであれば、別途調整が必要かも知れません。
巻弦のアタックは穏やかになり、ダイナミックな感じも薄まりましたが、確かに刺のないメロウなサウンド。
ただ、1,2弦は普通の鉄弦なので、オープンコードやらをジャラーンとやりますと、サウンドの輪郭は割と引き締まっております。
このギターは現行品ですが、ちょっと爪弾きますと、現代の肥大化したギターにはない"良さ”を存分に味わうことができると思います。
さて、そろそろモイスキーパーを引き上げましょう。
除湿機に乗せて直ぐに色が変わってきたので分かっていたのですが、この結果を見れば「湿度の低い日に自然乾燥」なんて生温いことをしてられません。笑
モイスキーパーは除湿機で乾かすに限る、です。
今日は色々な事が片付き、気持ちの良い日になりました。
次の休みには10年以上弦を交換していなかったギターの指板清掃をしようと思います。