騒音問題を解決するためにサイレントギターを導入した。
久々のギター購入などで舞い上がっていたせいでしょうか、私的ギターブーム、盛り上がっているのは私一人で、家族からは冷ややかに見られている事に気付けませんでした。
至福の爪弾きタイムはちょっとしたジャイアンコンサートになっていたようです。
騒音のきっかけ↓
それならばと、ギターを買った直後で時期は良くありませんが、前々から頭の片隅にあった騒音対策のプランを実行する事にしました。
サイレントギターの導入です。
ただし、店に在庫がなく、取り寄せで買った為に試奏は無しというカスタムギタースタイルで臨みました。
YAMAHA SLG200 Serie
ヤマハというメーカーは凄いと改めて感じたのは、このサイレントギターという名称がヤマハの登録商標だと知った時です。
現在、普通名称として世の中で使われているピアニカやエレクトーンがヤマハの登録商標だという事は知っておりましたが、このサイレントギターまでそうであると知った時は軽い衝撃を受けました。
このSLG200シリーズはフォークギタータイプ、クラシックギタータイプ、ナローネックのクラシックギタータイプ、またそれぞれが4種のカラーバリエーションを持っています。
それらの特徴を掻い摘みますと、
SLG200S(フォークギタータイプ)
・43mmのナット幅
・634mmネックスケール
・ローズ指板
SLG200N、SLG200NW(クラシックギタータイプ)
・52mmのナット幅(SLG200Nは50mm)
・650mmネックスケール
・SLG200NWはエボニー指板
といったところでしょうか。
(SLG200NWのみ定価が5,000円高く設定されています)
SLG200S(フォークギタータイプ)を選択!
ナチュラルカラーを選択しました。
第一印象は「クラシックギターほどじゃないけど軽い」です。
次に「結構デカい生音」です。
私の所有している(いた)ギターの生音量ランキングでは、フェンダーのテレキャスとギブソンES335の間に来るぐらいの音量です。(テレキャス寄り)
アコギ用の弦が張ってあるというのもありますが、ピック で掻き鳴らしますと、趣の無い音がジャガジャガと鳴り、家族からは生ギターの時と同様に嫌な顔をされます。しかもこれ、イヤホンで弾いていますと外の音が聞こえにくくなり、あたかも完全なサイレントと勘違いしてしまい、どのくらいジャカジャカ生音が出ているのか分からなくなります。笑
それと「少しチープ」です。
軽いから余計にその様に感じるのかも知れませんが、ギターキットの完成品の様な、パーツを組み合わせたらギターができました、といった感じの印象を受けました。
ヘッドは先細り系のコンパクトな形状で可愛らしく、重量バランスが偏らない工夫が見えます。
しかしながら、私の個体では1弦のペグアクションがぎこちなく、先行きに不安を感じるところです.....。
弦高は弾きやすい高さで、その辺りはさすがヤマハといったところでしょうか。
ボディ以外は普通のギターと変わりません。先ほども書きましたがコンパクトなヘッドのお陰か、重量バランスもよく、ネックの握りも悪くありません。
ただ、フレットのエッジがごくわずかに引っ掛かり、興醒める事もしばしば。
ネック素材はマホガニー。手触りはサラサラではなく妙なザラザラです。
ピックガードはプラ製。アーチトップファンの大好物「エボニー」ではありませんが、軽いのは大歓迎です。
右側の穴がDC IN、左側の穴がAUX INです。(電源ケーブルは別売)
好きな音源を聴きながらジャカジャカ、またはマイナスワンカラオケでセッション、アドリブの練習、他には真面目にメトロノームでじっくりと反復練習など色々と夢が広がるところではありますが、未だ使った事はありません。
ヴォリューム、チューナー、エフェクト(リヴァーブ、コーラス)、ピックアップミックスなどなど、操作系統が集中しております。
尚、単三乾電池2本で駆動するので、もう9Vの四角いのを探し回らなくても済むのが本当に嬉しい。
この電池問題は大きいです。クリップ型チューナーも軽量なボタン電池式のものがあるのに単4のものを選びましたし。
それと、イヤホンでの演奏ですが、正直ピエゾからの音なので諦めていたのですが、ヤマハの「SRTパワードピックアップ」という技術、ミックスをこちら側に全振りしますと、ブリブリのピエゾサウンドから一転、なかなかどうしてアコギっぽい音になるではありませんか。
付属のイヤホンの性能はアレですけど。
勿論、いつもの感じでギターアンプに繋ぐ事もできます。
この様に簡単に枠組みを外す事ができますので、専用のソフトケースで持ち運ぶ時はかなりコンパクトに。
ここが私にはしっくりこない
このフレーム留めも兼ねたエンドピンですが、これが結構飛び出しており、左足にギターを乗せるクラシックギタースタイルで弾く私には、右足内腿に異物感が常につきまとい、なかなかフォームが安定しません。
まだ慣れません。
同じくクラシックギタースタイルで弾いていますと、この手前側の膨らみが、胸に食い込み、薄着ですと少し痛いほどです。
つまり、鉄弦ギターをクラシックギタースタイルで弾く少数派(恐らく)の方々は、飛び出したエンドピンをホームセンターなどで売っている低いビスと交換、そして胸の当たるエッジ部分はタオルなどでサポートする等の工夫が必要かも知れないという事です。
これは慣れそうにありません。
騒音問題解決の為とはいえ、色々と痛いです。
(右腿に乗せますと収まりは良いのですが...)
まとめ
色々と言いましたが、今回のサイレントギター導入で家族からのクレームは激減し、導入は大正解でした。
毎日イヤホン出力なしでジャカジャカやっております。
といいますのも、イヤホンを付けて弾いている時はいいのですが、ギタースタンドやらに立て掛けた時、どうもイヤホンの置き場が決まらず、次にギターを手に取った時にイヤホンのコードを絡めたり、またギターのフレームに引っ掛けたりと、私には少しストレスが。笑
それならば手持ちのエレキにアコギの弦でも張って練習すれば良かったのでは?、という事になるのですが、いえいえ、そこで輝くのがこのギターが軽量であるという武器です。
手軽に手に取れる、座って弾いていても軽量な事からあまり膝やらに重みが掛からない、そしてその気になれば割と簡単にアコギっぽい音が出力できるという気持ちの余裕こそがこのギターの魅力だと、今の私にはそう感じるのです。
家族にギターを倒されても、この軽さですと耐えられる(精神面も)気がしますし。
このギターはヨドバシで買ったのですが、家電量販店で楽器を買った事、ソフトケースがやたら軽い事、そして短期間にギターを2本買った事、これらが何だか可笑しくて駐車場までの道すがら、不気味にニヤつきながら歩いてしまいました。
通報待った無しです。
注)電源ケーブルが別売なのですが、ケーブルを使うとこのギターの魅力である「手軽さ」が損なわれますので交換が面倒でも、電池駆動がオススメです。