私にとっての初めてのカスタムギターであった、BUSCARINO VIRTUOSO COSTOMをご紹介します。
ボディは標準的な17インチ、ネック幅は1 13/16"と少々幅広且つ50年代ギブソンのファットネックをイメージさせる力強いものとしました。
少し色温度が高く感じますが、初めてケースを開けた時に出てきたヴァーチュオーゾのその白さに驚いたものです。
フィニッシュはピュアナチュラル。
ヴァーチュオーゾの特徴は、使用材がマスターグレードになる事に加え、ウッドバインディングは勿論、ツリーオブライフまでも追い金無しで盛れる事が挙げられます。(7弦仕様や18インチモデル、MIDIピックアップなどは追い金が必要です)
このテールピースのスクロールに名前を入れるのも追い金は無しです。(ぼかし加工をしております)
ただ、バスカリーノがインレイワークを外注していた事は、後に知る事となります。
それと、チューニングの安定性などからバスカリーノ氏に散々ヒンジのテールピースを勧められましたが、ワガママを通して一昔前のテールガット仕様にしました。
言い忘れましたが、ボディ材はヨーロピアンチェロウッズです。
ベネデットの25thモデルが私の中のベストギターですので、テールピースもそうですが、材のセレクトもその仕様に準じたものとしました。
木目自体は、北アメリカ産の派手なトラ目に比べますと若干大人しいですが、スジはボディの端まで綺麗に入っており、見る角度によってその表情を変えます。
バインディングはウッドバインディングです。セルバインディングのベネデット25thがマイベストと言いながらも、ヴァーチュオーゾではエクストラコストが掛からないという事でウッドバインディングを選ぶところに私の貧乏根性が垣間見えます。
バスカリーノのアーチトップに於けるヘッドデザインは、アーティザンが山一つ、モナークが山二つ、そしてヴァーチュオーゾが山3つという分かりやすいものです。
ナットの波波はヴァーチュオーゾの証。
と思ったら、オプションでどのモデルにも設定がありました。
バールの突き板を見るに、ペグのエボニーボタンに何も細工を入れなかった事を後悔しましたが、それはひょんな事から叶う事になります。
今はもう手元にありませんが、こうして久しぶりに画像を見ていますと、当時のワクワクが蘇ります。
カスタムギターって最高ですね。