このほど初めて中古ギターをポチったのですが、よく見るお店側の商品コメントについて、私なりの解釈を示したいと思います。
初心者の方、転ばぬ先の杖として頂ければ幸いです。
商品画像について
先ず、ピンボケや解像度の低い画像を掲載している店舗ですが、何かを隠す意図でもあるのかと逆に疑ってしまいます。
ポジティヴな売り文句も勿論読みますが、何よりネガティヴな点を納得して買いたいので、そこを隠す様な画像には価値を感じません。
画像から得る情報は言葉を遥かに超えてきます。逆に画像で見えないところを言葉で補うぐらいであって欲しいですね。
フレット残り◯〜◯割り
私はこの情報、単にフレットの消耗具合として見るのではなく、多く弾かれたギターというのはどうしても打痕や擦り傷は付くものなので、フレット残りが少ない、またリフレットされたギターに関しては、ナットやブリッジ、またペグの消耗等、画像では見えないヘタリの目安としています。
トラスロッドにも若干の余裕があります。
私自身、人生でトラスロッドを回した回数は数える程しかないので、正直あまり重視していないポイントです。
ライトゲージ以上を張る気がないのであれば、とりあえずトラスロッドが効くのであれば良し、としています。
ネックはほぼストレート
ほぼストレートというのは、少々捻れがあっても演奏には支障のないレベルと解釈しております。
長く弾かれたギターというのはネックに変化は起こるものと考えていますので、元起きがなく、トラスロッドが効くのであればあまり神経質になるのもアレですね。
音詰まり、目立ったビビりなど無し
これは先ほどの「ほぼストレートネック」に通じるのですが、更にその情報が補強された形で、私にとって心強いコメントだったりします。
激鳴り!
やたらとこの表現を使っている店舗では買わない様にしています。笑
年代の割にきれいな外観
言いたいことは分かるのですが、状態を数値化して掲載している場合、それが絶対評価なのか相対評価なのかハッキリしません。
割と打ち傷のあるヴィンテージギターがミントやニアミントとして掲載されているのを見ると、なんだかなぁ、と感じます
また、最近グルーンやノーマンのYoutubeを見るのですが、そこに出てくるピッカピカ状態のヴィンテージギターを見ていますと、これこそがミント、ニアミントコンディション!だと思いますし、年代の割に〜、という評価はやはり甘えでなのではないのかと。笑
トップ落ちも無し
このトップ落ち無しというコメント、ギターを横から撮影した画像とセットであれば説得力は上がると思うのですが、真横からのショットを掲載している店舗は割と少ないように思います。
特に175辺りの合板モデルをお探しの方は、その辺りを明らかにしておいて欲しいのではないでしょうか。
〜の可能性あり
基本的にネガティヴな情報の「〜の可能性あり」というのは、十中八九”クロ”だと覚悟します。
それと、よく見る「オーバースプレーの可能性あり」ですが、これはオーバーラッカー決定でしょう。笑
何せアメリカ人のオーバーラッカー好きは我々の想像を超えるものがありますので。
ただ、このオーバーラッカーに関してですが、私、意外にも寛容です。
自分でしてみようとは思いませんが。笑
まとめ
今回、私が買ったお店の商品ページですが、
- 画像の解像度が十分
- 横からのアングルあり
- オリジナルフレット
- 激鳴り!系の文言なし
それに加えて、画像と説明文がきちんとリンク、また補強しあっており、「〜と思われます」的な不確かな言い回しも無く、非常に好感の持てるお店でした。
様々な経験、特に失敗をしてこそ鑑定眼が育つのかも知れませんが、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶとも言いますし、特に初心者の方がギター通販を利用される時、今回の記事を転ばぬ先の杖として頂ければと思います。
最後に、音がわからないものを通販で買うことへの抵抗感ですが、
お取り寄せグルメを買うのと同じと思えば大丈夫です。笑
値段が違うか.....