Fret Butter(フレットバター)を使ってみる。
20年ほど前に手に入れた辻四郎のGem Bですが、中古だったもので最初からフレットやらが燻(くす)んでおりました。
それを今日まで"味”という事にしていたのですが、最近急上昇している私的ギターブームに乗り、なんとなく買ってしまったメンテナンスアイテム「Fret Butter(フレットバター)」の実験台にするべく、辻四郎Gem Bの"味”の部分に使うことにしました。
さて、このフレットバターの何が便利かといいますと、指板とフレットのクリーニングが一気にできるという事です。
今までですと、指板を清掃してからフレット磨きに入るとき、指板をマスキングしてからピカール辺りで磨いておりました。その工程の面倒な事に加え、ピカールの臭いに何度酔ったことでしょうか。
それから解放されるとなれば1,200円は安いものと感じました。
しかも20回使用可能ということで、理論値は1回60円!
それでは実験開始です。
ササッと弦を外し、しばらく見る事は無いであろう味わい深い燻んだフレットを目に焼き付けます。
その前に、セクシーな日焼け跡も見ておきましょう。
袋から取り出したフレットバターを指板の端から端までズリズリと塗りたくります。もちろんフレットもお構いなしに。
このフレットバターですが、その匂いの甘いこと。(強い匂いですので不快に感じる方もおられるかと思います)
ただ、うちの子ども達はその匂いにお菓子の気配を感じて集まってきました。
拭き上げにはスコット プロショップタオル ライトデューティを使いました。
このペーパータオルですが、かなり丈夫で私はギターメンテナンスのお供として長年使い続けております。
数回指板上を往復しますと、この様にウエスが真っ黒になります。
この感じはコンパウンドでも含まれているのでしょうか、汚れというよりピカールで磨いた後の金属粉に見えなくもありません。
ともかくこの黒い汚れが付かなくなるまで念入りに拭き上げます。
綺麗に拭き取った後は見事この様な感じになります。
なるほど、これは癖になります。
弦交換後の縦軸のキラキラ感にフレットの横軸のキラキラが加わりますと、それこそ辻四郎 Gem Bが"宝石”の様に輝いて見え、、る気がしないでもありません。
ともかく、楽器だけではなく自分もリフレッシュできます。
自粛生活のお供に如何でしょうか。
↓3個セットでしたら少しお安くなる様です。