ギターメンテナンス

マーチンのバインディング浮き、ついに我が身にも

ギター界隈の皆さん、こんな噂を聞いた事ございませんか?

”新品のマーチンは数年以内にくびれのバインディングが浮いてくる”

私は聞いた事ありませんでした。
でも、ごく最近、とある筋から入ってきた話、しかも信ぴょう性の高い情報源から聞いてしまった。

御多分に洩れず

若かりし日、自動車の運転免許を取った時、自分は事故なんか起こさない特別な人間なんだ、と何の自信なのか分からないのですが、本気でそう思っていました。
そして取得から3ヶ月後、接触事故を起こしました。家のすぐ近所で。
それ以来、世の事件、事故、それらに自分と無縁のものなど一つもない、と悔い改めて今に至ります。

話は戻ります。

ご覧ください。

ズームアップ↓

そしてコレは正常な方↓

そしてもう片側↓

ズームアップ↓

クランプよろしく手で圧力を加えますと、フガフガと動くのが分かります。

残念。

噂通りの事が自分の身に起こった、というだけの話なのですが、問題はそこではないのです。

このバインディングの浮き、もっと決定的な浮き、つまり隙間がセンチ単位で開いてから修理に持っていくのが良いのか、それとも今の段階で埋めてもらった方が良いのか、というところです。
加えて、一度クランプで接着して貰えば今後は浮いてくる心配をしなくても良いのか、と。

このくびれのバインディング浮きですが、残念ながら現在、「正面低音側」、「裏面高音側」の2箇所で起こっております。
つまり、あと2箇所、無事なところがあるのです。
しかし、そこが浮いてこない、という保証はありません。むしろ今後浮いてくると考えるのが自然でしょう。
もうつまるところ、4箇所全てのくびれのバインディングが浮き切るまで待つのか、それとも都度接着、なのか。

さて、ここで他のギターのバインディング状況を見てみます。

我がエースギター、ヘリテイジのSweet16です。
リカーブからバインディングをなぞるように触っても滑らかそのもの。
マーチンと同じく樹脂製なのに。
92年製なので34年前のギターです。

絶大なる信頼(外装に)、辻四郎のGem-Bはといいますと、、

ウッドバインディング。滑らかそのもの。
中古購入の為に製作年代は不詳。しかしSweet16より古いです。
やはり木製が正義か。

20年ほど前に買ったヤマハのアコギです。
ツルツル。動く気配なし。

ちろん、材そのものだけで片付く話ではなく、接着剤や保管環境、製造時期の問題もあるのでしょう。ただ、こうして手元のギターを触り比べてしまうと、少なくとも私の精神衛生上は「木製が正義」と言いたくなってしまうのです。

もうバインディング無し。この様にシームレスだと扱いには神経質にならざるを得ませんが、バインディングが浮くだの剥がれるだのからは解放されますね。

ニューヨーカーのバインディングリペアが終わったばかりなので、またバインディングの問題。

さて、どうしましょう。
このバインディングの浮き、衣服や指に引っかかるだけでも十分にストレスですし、見るたびに少し気持ちが冷めていくのも困ったものです。全てのくびれ部が浮き切るのを待つのか、その都度直すのか。それとも、いっそウッドバインディングに巻き直してしまうのか。
コロナ期の鬱憤を晴らしてくれた一本に、今度はこちらが少し試されているような気もします。
ギターというものは、買って終わりではありませんね。買った後も、こうして地味にこちらの覚悟を試される。

正直ちょっと参っています。

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