指板のお手入れにオイル、私は最近塗る様にしております。
理由は乾燥を防ぐというのもあるのですが、私の場合は見た目が美しくなるというところが大きいです。
綺麗な指板の状態ですと弾いていても気持ち良いですからね。
幸いな事に、ギターでは木部の大きなトラブルを経験したことがありません。しかし、クラックの入ったクラリネットやオーボエは数多く見てきましたので、木が割れる事に関しては理解しているつもりです。
管楽器とは色々と違うのでしょうけど、同じ様な”目の詰まった黒い木”が簡単に割れる様を見てきますと、どうも心はゾワゾワとします。
そんな心の平安の為に塗るオイルなのですが、今回はよく使う3種類でどれが一番最初に乾燥するのかを比較してみます。
今回の実験台はヤマハのギタレレです。
ノーインレイ且つ乾いている指板ということで、このギターを選定しました。
そして指板に塗るオイルは以下の3種。
- Dr. Duck's AXWAX AND STRING LUBE
- HOWARD Feed-N-Wax
- HOWARD Orange Oil Wood Cleaner & Polish
値段は割と拮抗しており、飛び抜けて高いものはありません。
高ければ効果がありそうという、ドリング剤の理論はここでは通用しないのでしょうかね。
それでは始めます。
(左)Dr. Duck's AXWAX AND STRING LUBE
(中央)HOWARD Feed-N-Wax
(右)HOWARD Orange Oil Wood Cleaner & Polish
粘度など、質感が分かりやすい様に指板へ直に垂らしてみました。
(本来はペーパーやクロスに出してから塗布するものです)
中央のFeed-n-Waxが最もドロドロでした。両端はかなりシャバいです。
ペーパーで伸ばしながら拭き取り、暫く様子を見ました。
最初は1時間おきに写真を撮り変化を見ていたのですが、その変化の小さいこと。
諦めて24時間おきの画像としました。(極端)
結論
どれも一緒です。
ここまで引っ張ったのにごめんなさい。
というか、わかりません。(記事を書いている時点で二週間経っていますが、見た目は尚変わらず)
この実験方法では見た目、手触りなどに大きな違いは見られませんでした。
数年間月一で塗布する様な、そんな気の長いテストをしますと、それぞれの持ち味が見えてくるのかも知れませんが。
ただし、画像を見て頂くと分かります通り、オイルが隣のフレットまで浸透しております。
予想以上のオイルの浸透力が分かりましたので、やはり薄く塗るのがポイントだと再認識した次第です。
指板とネックの接着面に対してオイルがどの様な影響を与えるのか、まだまだ分からない事が多く、滅多にオイルは塗らないので、せめて塗る時はべったり塗る、という様な「塗り溜め」は止めておきましょう。笑
とりあえず現在使っている3種類のオイル、気分で使い分けていきたいと思います。
続行!!!
一度は記事を締めましたが、やれるところまで頑張る事にしました。
三週間後
4週間後
5週間後
6週間後
7週間後
8週間後
9週間後
10週間後
12週間後
DR.DUCK'Sが脱落
14週間後
この実験方法では14週間でDR.DUCK'Sを脱落と見做しました。
しかも脱落といっても非常に僅差であり、地理的有利なポジションもあるでしょうし、この実験を全てのパターン(6パターン)で試さなければ本当の意味でDR.DUCK'Sが一番に乾いたとは言い切れません。
あくまでこの実験方法では、です。
ここから続けます。
時は過ぎ
↓
↓
↓
32週間後
カメラが変わったので色味は違いますが、指板が乾いた、という変化はありません。
もういい加減に弦を貼りたいです。笑
結果発表(63週間後)
画像を見る限りでは僅差でFeed-N-Waxか、という感じです。
この方法に於いては。(笑)
もうこれでギタレレの指板を見なくて済むと思いますと、なんと清々しい事でしょうか。
1年以上弦も張らずに放置してしまいましたので、せめての罪滅ぼしにフレットバターで磨いてやろうと思います。
最後までご覧下さいました皆様、誠にありがとうございました。