私の初めてのカスタムギターはバスカリーノでした。完成までの期間、このカタログを毎日の様に眺めていました。
表紙です。"f"ホールは切り抜かれており、表紙裏側からも見る事ができます。
右側の写真は若かりし日のJohn Buscarino(ジョン・バスカリーノ)氏。
fホールから覗くBuscarino氏の眼差し...、表紙からガンガン飛ばしてきます。
中央の写真はリカーブの調整です。Buscarino氏は比較的浅めのリカーブを好みますが、それには理念があると、メールでのやり取りで知りました。ボディトップに耳を傾けているのはタッピングでの最終調整ですね。
「The Artisan」整った木目の写真を使う事なく、オプション無しの姿で掲載。国産自動車のカタログとは違い、そういう所にBuscarino氏の不器用さ誠実さが出ている思います。
「The Monarch」はBuscarinoの中核的なモデル、と紹介したかったのですが、我が国ではThe Artisanを見る事が多いように思います。ちなみにヘッドのインレイデザインはBenedettoからのプレゼントだという話です。そういえばThe Monarchのヘッドの形はBenedettoそのものですね。
最上位モデル「The Virtuoso」です。ツリーオブライフも追い金なしで入れる事ができます。使用される材もマスターグレード! オプションてんこ盛りのThe Monarchより価格は上です。
7弦仕様を固有のモデルとして扱うのもBenedettoからの流れですね。しかしヘッドデザインのアレンジはBenedettoとは少し違うに見えます。こちらは3つの山でThe Virtuoso風味です。
カーブドバックモデル。一見普通のフラットトップなのですが、バックが巷のフラットトップよりもアーチになっているのでしょう。恥ずかしながら実物を見た事が有りません。余談ですが、たまに「アーチドトップ」という表記を見てビクッとします。(このサイトでは「アーチトップ」表記で統一させて頂いております)
The Cabaretです。このキャバレーの特徴はなんといっても力木。格子状に張り巡らされたラティスブレーシングはギター写真集でもしばしば登場します。
ツリーオブライフやウッドバインディング、built-inハムバッカーなどのオプションについて。右ページには故スコット・チネリー氏のオーダー品であるブルーギターも載っています。
ズラッと比較表です。家電のカタログでもよくありますね。最後のページには名刺が挟んであります。
Buscarino Guitar、音にうるさいアーチトップファンに特にオススメです。